2017.10.12 Thursday

濃くて苦くてあまい珈琲・・神田伯剌西爾ブレンド

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    神保町は不思議な魅力を持った街です。もちろん、言わずと知れた本の町で、その規模は世界一らしい(築地みたいですね。世界一の魚市場だっていうから)。そして、まあこれはわからなくはないけど、喫茶店が多い。

     

    ミロンガ、ヌオーボ、さぼうるなどの老舗から最近はやりの店内焙煎した珈琲をその場で飲めるスタイルの店、それとジャズ喫茶もたくさん。これに加えて、なぜか中華料理店とカレーの店が多いのです。

     

    中華店には魯迅とか周恩来とかが日本に留学していたときに故郷の味を懐かしんで訪れていた店もある。カレーにいたっては、エチオピア、共栄堂、ボンベイをはじめとして、スパイシーなインドカレーからコクのある欧風カレーまであらゆるタイプのカレーが食べられる。

     

    ここ数年は神田カレーグランプリなるイベントもやっていて僕が食べに行ったカーマというお店でもラリーのスタンプをスマホにもらっているお客さんがいました。神保町にこれだけ飲食店ができた理由は、30年以上前、この地にキャンパスをもった大学や予備校では、今のように学生食堂などが充分に整備されていなかったかららしい。

     

    明治、中央、日大、専修、医科歯科大、順天堂、駿台など日本一多い学生の胃袋を充たすために、飲食店がつくられていった・・。といったこの街のユニークな成り立ちが書かれた本(「神保町書誌孝」)があります。著者は鹿島茂さんで、大好きで興味もあるのですが、なにしろ4000円もするから目下検討中。

     

    ところで、神保町の中心部付近小宮山書房の地下に「伯剌西爾」という老舗の珈琲店があります。ここのブレンドはおいしいですよ。とっても濃くて、苦くて、けれどあまい。

     

    苦味がありながらあまみを感じる、というのは深煎りの焙煎で、鮮度の良い豆を、上手に淹れているからそうなるように思えます。ビターなのに、嫌味がなくて後味があまい。このオリジナルブレンドは自家焙煎らしい。

     

    こういう味を提供したい、という明確なイメージを持ってブレンドし、焙煎して、それを丁寧に淹れている。そんな珈琲への愛情と情熱を感じさせます。帰りに豆を200g、カフェバッグを3個買ってきました。でも、家で淹れるとなかなかお店のようにいかないんだなあ。

    神田伯剌西爾のHPはこちら・・http://brazil.nobody.jp/

     

    2017.10.10 Tuesday

    食事と夢のある話を満喫・・食堂「ヒトト」

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      妻の友人のススメで福島市のヒトトという自然食カフェへいってきました。日曜日の福島市中心部は、イベント会場以外はがらんとしていてシャッターの閉まっているお店も多い。そんなあまり元気そうでない街並みの一角。

       

      アーケードがかかる昭和のレトロな雰囲気のビルの3階にその店はありました。2階はこれまた、友人のすすめるとても素敵な花屋さん。あ、これは、もしかするとチャレンジショップのような、そうでないとしたら若くて発信性のあるお店が集まった梁山泊みたいだ。

       

      カフェは家族連れや女性客で一杯、途中入れ替わりがあってもほぼ満席です。お金はあまりかかっていなさそうだけど、古材やアンティークを上手に使ったしゃれたつくりで、居心地の良いゆるい空気が流れています。那須や黒磯にあるショーゾーカフェと近いかも。

       

      本日の定食は高野豆腐の春巻きかジャガイモととうもろこしのコロッケのいずれかに野菜たっぷりの味噌汁、納豆、玄米か七分づきのご飯。玄米は宮城県の○○さんのササニシキ。・・・という具合で丁寧な説明を添えてくれました。いやあ、おいしかったですよ。

       

      とっても素朴なメニューのようだけど、春巻きもみそ汁もそしてなんといっても玄米があんなにうまいなんて。近所のおじさんがひとりで毎日炊いている花豆がまたおいしい。帰りに1階の眼鏡屋さんをのぞいて見ると、この店も大変な懲りようで、ヨーロッパの街中にあるようなかっこいい店内です。

       

      聞けば、この店の5代目にあたるオーナーはイギリスで工業デザインの勉強をしていた。お店を絶やすことはできないと考えたお母さんが、あなたの好きなようにしていいから、といって呼び寄せ、その通り、思いっきりやりたいようにやったのが、この1階のメガネショップ、2階の花屋さん、そして3階のカフェなんだと。

       

      3階のカフェは、吉祥寺にあったヒトトのお店が閉店することになり、その経営者と親しかった関係で、なんとかその店を福島でやらないかと熱心に説得してできた。理想というか夢というかそういうものを抱いた同士の共感からうまれた展開のようで、よい話を聞けて、うまいものも食べて充実した一日でした。

       

      そういえばメニューにあったあんざい農園のリンゴジュースというのも気になって行ってきました。「ふつうリンゴジュースというと落ちたリンゴや青いままのが使われるけど、うちのは蜜のあるりんごだけでつくっています。だからとってもあまいんだよ。」1リットル850円ですが、たしかにあまあく、けれどさらりとしてびっくりしちゃった。

       

      あんざい果樹園のリンゴジュース

       

      食堂ヒトトのHPはこちら・・・http://organic-base.com/cafe/

       

      2017.10.05 Thursday

      それがプロというものかも知れない・・安定した紅茶のおいしさ

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        吉祥寺のティークリッパーという紅茶のお店で出されたアッサムティは本当に感動するほどおいしかった。ビスコッティフレーバーといわれる甘い香り、ローグロウンティ(低いところで育ったお茶)の最良品がもつコクがあってふくよかな味わい。そうしたこのお茶の葉の持つ魅力を最大限に引き出した、理想的な淹れ方といったらよいのか。

         

        毎朝紅茶をティポットで淹れるようになって2年以上になるけれど、だからときに、あ、なんてうまいんだ、そうか、こんなにおいしいのか、と感じることもあります。

         

        ということはそうじゃないときもたくさんあるわけで、では上手にはいるときとそうでないときはどこがちがうのでしょう。リーフ(茶葉)の量、お湯の温度(沸騰させすぎない)、蒸らし時間といったところでしょうか。それぞれの条件の微妙な選択、いわゆるディテール(細かいところ)ということなのでしょうね。

         

        紅茶のとくに香りがよくでるポイントのひとつはお湯に含まれる酸素の量であるらしく、だから沸騰させすぎてはいけない。沸かしているやかんのお湯の気泡がどれくらいの大きさの時にポットに注ぐのか、とか。そのブレが素人は大きく、プロは少ない。

         

        あるいは、プロはひとつくらい条件を満たしていなくてもそれをカバーする知識と技術をもっているのかもしれない。そういえば、僕たちもお店にいらっしゃるお客さまにはできるだけお茶をお出しする(ウエルカムドリンクのように)のですが、ベストコンディションとは言えないこともあります。魔法瓶のお湯が熱すぎたり、お茶が2煎目だったり。

         

        お客さまが商品を選んでいる間にサッと提供したいので、あたらしい葉に入れ替えたり、ゆっくり湯冷ましする時間もないことがままあります。それでもたいていは、「おいしい。お家で同じお茶を淹れるのとどうしてこんなにちがうのかしら」といわれます。もちろん、お金をいただいて提供するお店の品質には及ばないでしょうが。

         

        ところで、こんなことを書いているうち、思い浮かんだことがあります。東京の茅場町にある「みかわ」という天ぷらやさんの話です。天ぷらの名店としてよく紹介されているお店ですが、夜は6000円以上のコースのみなのに、昼は1200円の天ぷら定食と同じ値段の天丼が食べられます。

         

        これは昼と夜の客層が違うから価格設定を変えている。そういうこともあるのかもしれませんが、このお店のオーナーが書いた本を読んだとき、なるほどと膝を打った言葉がありました。

         

        天ぷらの主たる具材である魚などを仕入れるときからはじまって、その鮮度を維持して店へ運び、下ごしらえをして、おいしい天ぷらにするまでの間に、およそ250くらいのクリアする基準があるというのです(それがプロというものかもしれませんけど)。

         

        そして安定しておいしい天ぷらが揚げられるようになるには、起用不器用とか才能とかを越えて、どんな人でも5万回くらい天ぷらを揚げれば、その感覚が掴めるのだと。だから、昼(の価格設定)は(何しろ連日行列ですから)若手に天ぷらを揚げる経験値を身に付けさせるための仕掛けなのかもしれない。

         

        そんなことが思われ、それと紅茶も、そしてお茶もいっしょかなあ、なんて思ってしまいました。

         

         

        チャイ用のアッサムCTCです。

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