2019.05.08 Wednesday

ジャンルをまたいだ味覚のグループ

0

    あまり厳密でなくても、たとえば、ほどよいコクがあって、わずかのキレがあって、つよいインパクトはないけれど飽きの来ない味のグループ(と言うと何だかビールみたいですが)。この仲間は、緑茶の「やぶきた」、紅茶のセイロンティ「ディンブラ」、烏龍茶の「鉄観音」、コーヒーの「イルガチャフェ・モカ」あたり。

     

    で、それがなんていうか、多くの日本人の味覚にいちばんフィットする、受け入れられやすい味のように思います。和食のテイストにしても、桜の花の淡いピンクの美しさにしても、私たちは、強いパンチのあるものよりは、少し抑えた加減、そういうものになじみやすいみたい。

     

    今年は桜の見頃が寒かったので、比較的長く愉しむことができましたが、特別な名所に行かなくても、公園でも道端でも、遠くに見える山に咲く桜も、毎日のように見ることができて、その美しさにどうしてこんなに充たされるのだろう、と思ったものです。私たちの身体の中に太古から培われ受け継がれてきた感受性がそう感じさせるのでしょうか。

     

    ところで、味覚のグループとしてもうひとつあげると、まろやかでパンチもあって、渋みがない。その結果、全体にふくらみのあるまあるい味というイメージが、緑茶なら「ゆたかみどり」、紅茶なら「アッサム」、烏龍茶なら「黄金桂」、コーヒーだと「コロンビアのサンアグスティン」あたりでしょうか。

     

    アッサムオレンジペコーはおいしいですよ。

    赤ワインをジャンルとして加えると、こちらのグループに「メルロー」というやわらかいブドウ品種が、前のグループに「カベルネ・ソーヴィニヨン」かなあ。こっちを好きな人もたくさんいると思うなあ。

    2019.05.05 Sunday

    失敗しないお茶の買い方提案

    0

      最近は以前ほど見かけなくなったけど、全国の蔵元の日本酒をたくさん取りそろえている酒屋さんでは、商品の説明をするPOPのひとつとして、香りやコク、まろやかさ、などお酒の特徴を伝える指標を数値化してそれを結んだ図形で描くものがありました。

       

      星のような形になったり、楕円に近くなったりして、イメージとしてそのお酒の魅力が捕まえやすいように感じましたね。で、これを緑茶でやっているところもあったけど、同じように紅茶や烏龍茶、コーヒーにもあてはめてみたら、その図形の形から比較的近い嗜好性というものがジャンルを超えて把握できるんじゃないかなあ、と。

       

      自分もそうですけど、緑茶も紅茶も烏龍茶もコーヒーもどれもおなじくらいに飲んでいる。そういうひとは少なくて、いずれかに、あるいはせいぜい二つくらい(緑茶と烏龍茶とか、紅茶とコーヒーとか)をふだんは楽しんでいる方が多いような気がします。

       

      だから、日常的にあまり飲んでいないジャンルに手を出すのはつい慎重になるし、レストランでのメニュー選びじゃないけれど、失敗したくないからつい、同じものばかり選んでしまう。

       

      でも、そんなとき、こういったコーヒーが好きな人は、こんな緑茶や烏龍茶がしっくりくると思う。そんな提案があったら、試してみようかと思うでしょう。また、それが先に書いたように、ジャンルを超えて共通する味覚の特徴をもったものであれば、そのひとにとって気に入る可能性が高いはず。まあ、そうですよね。

       

      私どもの店でも、緑茶、紅茶、烏龍茶、コーヒーとそれぞれのジャンルの商品を5アイテム以上は扱っているのですが、10年以上も前からいま申しあげたような考えをもちながら、POPにしたり、スタッフが共有する商品知識として、あるいはHPでのご紹介においても、できておらずお恥ずかしい限りです。それを遅まきながら、実行していこうと思います。

       

      5月2日は八十八夜でしたね。今年の新茶は今の

      ところ鹿児島茶の出来が良いみたいです。

       

      2019.04.11 Thursday

      海苔でご飯を食べるとき、醤油をつかう?

      0

        年に一度、海苔の仕入れのために九州、柳川を訪ねるようになって5年くらいになります。海苔の収穫はお茶とよく似ていて、種をつけた網を海に浸し、新しい芽が伸びてきたら摘み取る。摘み終えた網を海に戻すと、10日くらいでまた芽が伸びてくるので同じように摘む。

         

        その作業を3回くらいおこないます。回数を重ねるたびに海苔は少しずつ硬くなり、甘みも少なくなっていく。最初の柔らかくて味ののった海苔を一番摘み、あるいは初摘みと言いますが、これは新芽のお茶を一番茶、ひと月後の二回目の芽を二番茶と呼び、品質も最初ほど優れている事情といっしょです。

         

        網に種をつける作業だと思う。

         

        私どもがお世話になっている仕入れ先は、数ある海苔メーカー(海苔問屋)の中でも、ほとんど初摘みしか扱わないところで、つまりほんとうにおいしい海苔しか入札しない。そのなかの選りすぐりをいつも好意的に分けてもらっています。

         

        今年も3月に訪ね、午前中は、社長と常務と3人で食べながら海苔を選び、夜は楽しく食事をしてきました。その食事の席で出てきた話が、海苔でご飯を食べるときに醤油をつかうかどうか、ということです。

         

        干潮時、海苔が海上に現れたところ。

         

        僕がお客様に、有明の初摘み海苔は、おにぎりやお醤油をつけてご飯と食べてもおいしいけど、何しろあまくとろけるように柔らかいから、何もつけないでそのまま召し上がってください、とコマーシャルしていると話したら、「え、海苔でごはんを食べるときに醤油をつけるんですか?」と社長が言い出しました。

         

        これにはびっくりしたなあ。「だって、醤油をつけたら、醤油の味しかしないでしょう。有明海苔のおいしさがわからなくなっちゃうでしょう」と。言われてみれば確かにそのとおりです。鰹を食べるのにニンニクといっしょだと鰹よりにんにくの味のほうがつよくなるのとおなじかもしれない。

         

        もっとも社長は子どもの頃から有明の初摘み海苔しか食べないできたからそうなったようにも思えます。午前中に食べながら今年販売する海苔を決めたときは、価格帯に応じて、下の方から見ていくのですが、価格が上がるにつれて、艶のある色や光沢とともに、有明のり特有のパリッとした歯切れの良さ、とろけるようなやわらかさ、コクのある甘みが増していく。

         

        そして最上級品となると、口のなかでおいしさが一杯にひろがって、いつまでも余韻が続く。まるで玉露を飲んだ時のように。確かにあんな味をからだで覚えたら、醤油はつけないよなあ、とは今これを書きながら納得したことです。

         

        JUGEMテーマ:社長日記

        Calendar
           1234
        567891011
        12131415161718
        19202122232425
        262728293031 
        << May 2019 >>
        高木園ネットショップはこちら
        www.takagien.co.jp
        Selected Entries
        Categories
        Archives
        Recent Comment
        Links
        Profile
        Search this site.
        Others
        Mobile
        qrcode
        Powered by
        30days Album
        無料ブログ作成サービス JUGEM