2019.01.29 Tuesday

セイロンティと日本の水の相性

0

    九州や北海道、台湾なんかよりも一回りおおきなセイロン島はインドの東南に位置する、スリランカという島国でインド、中国、ケニアに次いで世界第4位の紅茶生産国です。標高や茶園の向き(北向きとか東向きとか)によってつくられるお茶の特徴がちがい、いわゆるセイロンティにはさまざまなタイプがあります。


    紅茶に限らず標高と香味には密接な関係があって、一般に高地で育つお茶ほど香り高く、味が繊細(インドのダージリンなどが典型)。低地になるほど、日照時間の長さも影響して葉肉が厚く、したがって濃厚なコクのある味を持ちながら、どちらかといえば香りは弱くおとなしい(インドのアッサムティとか)。

     

    スリランカの茶園の様子

     

    だから、同じセイロンティでもローグロウン(低地で育った)ティのルフナはアッサムティのようにコクがあり、ミドルグロウン(中腹で育った)ティのキャンディはルフナよりは軽やか。


    そして最も高品質のハイグロウン(高地で育った)ティには、キリッとした爽快な香味が持ち味のヌワラエリヤ、ダージリンや中国のキーマンとともに世界三大紅茶に数えられ、メンソールのようなサロメチールのような香りが特徴のウバ、おなじくハイグロウンティでありながら、ヌワラエリアやウバにくらべて、香りはおだやかで味も女性的=ソフトでやわらかいのがディンブラです。

     

    穏やかでやわらかいといっても、なにしろ高地のお茶だから、アッサムティのようなたっぷりした味わいはなく、わずかの渋みを伴いその結果、後味が爽やかです。そんなとがったところもなくパンチもないけれど、バランスがよくて、のみやすい。

     

     

    それは、主観的な比較で言うと、日本の緑茶のやぶきた、それも牧之原あたりでとれる蒸し加減が中くらいのお茶が、もっとも多くの日本人の味覚にマッチしている事情と似通っているように思われます。だから日本の紅茶専門店では、普段使いのおいしい紅茶としてディンブラを提案している店が多いと思う。

     

    大阪の小原春香園の小原社長によれば、日本でディンブラがのみやすく、ヌワラエリアやウバの渋みがきついのは、水の影響もあるそう。


    現地のセイロン島のヌワラエリアやウバの茶園の標高は2千メートルくらい。そこの水は日本の軟水と違ってヨーロッパなどと同じ硬水らしく、その水で飲むと香りも味も素晴らしい。だから何杯でも飲んじゃう。なのに日本の軟水で飲むととっても渋いお茶になってしまう。

     

    お徳用ディンブラTB2g50個入 1080円

     

    ところが、ディンブラは軟水で淹れるとまろやかさが増してとてもおいしい。セイロンティの高品質のお茶のなかで、とりわけディンブラが日本でのみやすい紅茶と評価されるのは、実は水との相性もあるのでしょうね。

    2018.11.25 Sunday

    セイロンティ、ディンブラと「やぶきた」の共通性

    0

      アッサムティのオレンジペコー(大きな葉っぱの上級品)を飲み続けていた時、コクがあってまろやかで、それもスケールの大きなまろやかさとコクを感じ、それでいて渋味がとても少ないことに南九州を中心に栽培されている緑茶品種「ゆたかみどり」のイメージが重なった。

       

      まあ、おなじ品種でも加工の仕方や栽培地の標高や日照時間のちがいによってずいぶんテイストがちがってくるだろうからもちろん一緒くたにはできないけれど。「やぶきた」よりも大柄なたっぷりした味わい、数日間遮光をすることで渋味が少ないこと、などが共通項のように感じました。

       

      これと同じようなことが、セイロンティのディンブラと、牧ノ原など平地でつくられる「やぶきた」にも言えるように思います。スリランカで採れる紅茶、セイロンティにはもちろんたくさんの種類があります。

       

      主に高地で育つハイグロウンティのウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラ。中腹で栽培されるミドルグロウンティのキャンディ。低地でつくられるローグロウンティのルフナなどで、標高の高いところで育つお茶ほど香りがよく、味も澄んでいる。

       

       

      ウバはメンソールのようなサロメチールのような香りをもつけど渋味も強い。ヌワラエリアは、日本の高地で採れる緑茶に近い、爽やかな香りとキリッとした渋味を伴う。そんな個性的なハイグロウンティの中にあって、ひとりディンブラだけが、香りこそおとなしいけど、ソフトでやわらかな味をもち、渋味も少ない。

       

      この女性的とも言えるティストが日本の紅茶市場においても、多くの人に好まれる魅力=The紅茶として支持されているようです。アッサムティのようなたっぷりとした味わいはないけれど、繊細で優しい顔を持つ。

       

      それは日本の緑茶のスタンダードといえる牧ノ原など平地でつくられる「やぶきた」がもつほどよいコクと甘味をもちながら、わずかの渋味が作用して爽やかな後味を残す。それゆえに毎日飲み続けても飽きることがない。という事情に似ていると思うのです。この仮説、間違っているかなあ?

       

      2018.11.11 Sunday

      アッサムティと「ゆたかみどり」の相似性

      0

        基本的に味覚(感覚)が鈍いのか、ひとつのことを身体で覚えるのに時間がかかるみたいで、例えば紅茶のアッサムの味や香りをなんとなくわかるのに、2週間くらいは毎朝飲み続ける、ということをします。

         

        もちろん勉強というより好きだから楽しみなのですが。そうしておいしくはいったり、そうでなかったり、を繰り返していくうちに、そのお茶の特徴、チャームポイントみたいのが感じられ、全体としての姿、プロポーションが自分の中で少しずつ明確になっていく。

         

        そんな要領でこのところ飲んでいるのがアッサムティのオレンジペコー(大きな葉っぱの上級品)です。淡い水色のダージリンなんかと対照的に、濃い赤の茶液。バラの香り、ビスケットの香りといわれてみればそんな感じ。

         

        ポットにお茶を入れすぎたのがこぼれて染みだらけのティーコジーが

        恥ずかしいですが。

         

        濃くてまろやかで、甘みがあり、セイロンティのたとえばソフトな味わいのディンブラでさえ少しは感じられる渋味がほとんどない。まるで日本の緑茶の「ゆたかみどり」みたい。そしてセイロンのディンブラなんかは甘味とわずかの渋味がバランスして、飲んだあとが爽やかな、中蒸しの「やぶきた」を思わせる。

         

        なんてこというとあっちこっちから叱られそうですが、イメージとしてはそんな気がします。赤ワインの品種に喩えたら、アッサムティはまろやかなメルローだと思うなあ。

         

        アッサムがベースの堂島ブレックファストです。

        ムジカティの看板商品でもあります。

        Calendar
           1234
        567891011
        12131415161718
        19202122232425
        262728293031 
        << May 2019 >>
        高木園ネットショップはこちら
        www.takagien.co.jp
        Selected Entries
        Categories
        Archives
        Recent Comment
        Links
        Profile
        Search this site.
        Others
        Mobile
        qrcode
        Powered by
        30days Album
        無料ブログ作成サービス JUGEM