2020.01.24 Friday

ダージリンに匹敵する和紅茶・・川根紅茶

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    意見はいろいろあるとしても香りが魅力的な紅茶の筆頭と言ったらやはりダージリンでしょう。春先のファーストフラッシュはフレッシュで爽快な香り、初夏のセカンドフラッシュはたっぷりした蜜を含んだような濃くフルーティな香り、そして秋のオータムナルはおだやかなやわらかい香り。

     

    収穫時期によって個性があり、すごいなあと感心するのですが、このダージリンと比較できるくらい豊かな甘い香りを持つ日本の紅茶があります。静岡県川根町で又平さんというご年配の方がつくる川根紅茶です。日本で作られる和紅茶のほとんどは二番茶といって新茶の後に摘まれるお茶が原料ですが、川根紅茶は新茶である一番茶と二番茶のブレンドが使われる。

     

    フルーティな香りとおだやかな味で紅茶の魅力が満載です。

     

    そして繊細な香味を生かすためダージリンとおなじように、時間と手間をかけてゆっくりと酸化発酵を促して作られます。それはこの又平さんがダージリン紅茶の製法(オーソドックス製法といわれます)を学びに行った先達の知識と技術を継承しているからです。

     

    緑茶にはない熟した果実のような香りに魅せられることでしょう。濃いめに淹れてミルクティにしてもおいしいです。その場合のミルクは人肌くらいにあたためた牛乳を使って下さい。コーヒー用のクリームは紅茶には濃すぎるので。

     

    2020.01.11 Saturday

    アッサムオレンジペコーについて

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      アッサムの紅茶というと、インド式の煮出して作るミルクティ「チャイ」を思い浮かべる人が多いでしょう。そのチャイに使われる紅茶はCTCといって、一見すると金魚のえさのような、まあるい形をしている。紅茶を作る作業はとても手間がかかり、お茶の葉を空気と反応させて酸化、そして発酵をすすめるのですが、そのためには時間と茶葉を広げる広いスペースが必要です。

       

      この作業をできるだけ丁寧に行ってデリケートな香味を追求するのがオーソドックス(正統的な)製法といわれ、ダージリンなどが典型です。その作り方はそのままで、ただ茶葉をローターベインという肉挽き機のようなもので小さく刻んで行うのが、セミ・オーソドックス製法。ウバ、ヌワラエリア、ディンブラなどスリランカの紅茶=セイロンティが代表的。

       

      セミ・オーソドックス製法よりもさらに紅茶作りの工程を効率的に短縮したのがCTC製法です。C:crush(くだく)、T:tear(引きちぎる)、C:curl(丸める)ことによって、お茶の葉の組織を壊し、お茶の葉に含まれる酸化酵素を働きやすくして、その結果、短時間で製造できます。

       

      アッサムCTC。素直なコクがあってミルクティ向き

       

      世界の紅茶の半分がインドで作られ、その半分以上はアッサムティ。つまり世界中の紅茶の4分の1はアッサムで栽培されている。ですが、そのほとんどはインド国内でチャイ用として消費されています。

       

      そんなわけでアッサムティ=CTCといったイメージがあるけれど、もちろんそうでないのもあって、とびきり上等の茶葉は、その持ち味を最大限に引き出すために、ダージリンと同じように時間と手間をかけて作られる。それがこのアッサム・オレンジペコーです。

       

      オレンジペコーとは「大きな葉っぱ」といったような意味で、茶葉を刻んだりしないで、オーソドックス製法で仕上げたときの形状です。日本の緑茶もそうですが、お茶の葉を揉んで、それが撚れたような形をしている。

       

      アッサムオレンジペコーの特徴は、アッサムティらしいコクがあって、まろやか。加えてオレンジペコーならではのふくよかな甘い香りが楽しめます。ダージリンやウバやディンブラといった高地のお茶が好きな人にはすっきりしたキレがない印象を持たれるかも知れません。

       

      アッサムオレンジペコー。ミルクティもいいけど、たっぷりふっくらした味わいをストレートで!

       

      でもですね、この紅茶を1週間飲んでごらんなさい。たっぷりした、スケールの大きな味と香りに惹かれ始めることでしょう。もちろんミルクティもすばらしいけど、ストレートも一級品です。ワインの好きな方なら、メルローというまろやかで渋味の少ない、ふっくらした品種が近いと思います。

       

      2019.10.10 Thursday

      ダージリンと吟醸酒の共通点

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        越乃寒梅や久保田といったおいしいお酒の製造を指導した方が、食事をしながら飲むのなら、純米のぬる燗がいい、と書いていました。香りの強い吟醸酒は、その香りがときに、食事のじゃまをする。そんなことだったと思います。

         

        ふーん、そうなんだ。でも、そうかも知れないなあ、ぐらいの理解で、何となく、飲みに行ったときには、(たくさん食べる方なので)ぬる燗の純米を注文していました。それと同じようなことをつい最近、痛感したのです。ダージリンのセカンドフラッシュのサンプルを飲んだ時に。

         

        緯度の高い地域で栽培される紅茶は、緑茶とちがって、一番香りも味もすぐれたベストシーズン、クオリティシーズンがその年の最初に収穫される一番茶とは限らず、ダージリンの場合は二番茶、初夏に採れるセカンドフラッシュがもっとも優れています。

         

        一度浮いた茶葉がお湯を含んで重くなって落ちたり、滞留でまた浮いたり。

         

        熟れた果実のような甘い香りとコクのある味が楽しめて。そうなんだけど、これを朝食といっしょに飲もうとすると、何ていうんだろう、たっぷりした香りを嗅いだだけで、おなかがいっぱいになってしまう。パンやジャムの味と拮抗するくらい香りが強い。

         

        人工的に香り付けをしたわけじゃないのに、よくもこんなに豊かな香りがするなあ、と感心するのですが、でも、その香りがどうもなあ、と。そう思ったときに、吟醸酒の話を思い出したのです。

         

        そして、紅茶を選んでくれている小原春香園の小原社長に電話してみたら、「そりゃそうです。パンやお菓子なんかと合わせるのならセイロンティやアッサム。自分も午後に紅茶だけで香りや味を楽しみたいときに、ダージリンを飲んでいます。」あ、やっぱりそうなんだと思いました。

         

        でも、そういったアドバイスってあまり聞きませんよね。提供する僕たちがまずは実感してお客様にお伝えする必要を感じたなあ。

         

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