2019.12.25 Wednesday

ティータイムの効用

0

    会社や学校など工場とか事務所へお茶を届ける、配達することがめっきり少なくなりました。これは全国的な傾向のようです。理由は二つくらいあって、コストダウンの一環として福利厚生の予算が減り、お茶代がなくなった。代わりに自販機が設置されている。

     

    もう一つは、作業の生産性をあげるため、たとえば10時と3時といったいわゆるお茶の時間がなくなり、ファミレスのドリンクバーのようなスペースで好きな時間にセルフサービスで緑茶や紅茶や珈琲などを淹れて飲む。女性スタッフに偏っていたお茶入れの負担をなくそうというねらいもあるようです。

     

    なるほどそうかもしれないなあとは思うのですが、でもそうかなあとも感じてしまう。たしかにデスクワークのような仕事の場合は、のっていると中断したくないからきまりの良いところまでやってしまいたくなります。

     

    そうも思うけれど、休憩の時間を共有することで、その場にリラックスした空気が流れることは、その後の集中を生みやすいのではないだろうか。だれかにお茶や珈琲を淹れてあげる、淹れてもらう、ということは、ささやかな愛情や感謝といったとても大切な気持ちのやりとりなのではないでしょうか。

     

    みんなでご飯を食べたり、お酒を飲んだりすることが楽しいように。ついでにいえば、お茶や珈琲や紅茶は、ほんのひと手間でびっくりするくらい美味しくなります。男性でも女性でも身につけたら間違いなく株があがると思うんだけどなあ。

     

     

    2019.03.25 Monday

    取引先とのかけがえのない関係

    0

      村上春樹さんは、何度もノーベル文学賞にノミネートされている現役の小説家ですが、実は翻訳もたくさんなさっている。それで同じようにアメリカ文学を訳している柴田元幸さんと翻訳について話しあった本の中で、こんなことを言っています。

       

      「たとえば、僕がレイモンド・カーヴァーの翻訳をやっている。僕はそのときカーヴァーにとってかけがえのない翻訳者だと感じるわけです。考えてみればこれは不思議な話です。というのは、翻訳者こそいくらでもかけがえがある(他の人が訳すことができる)と思えるから。

       

      で、どうしてそう感じるのかというと、テキストがあって、読者がいて、間に仲介者である僕がいるという、その三位一体みたいな世界がある。僕以外にカーヴァーを訳せる人はいっぱいいるし、あるいはフィツジェラルドを訳せる人もいる。

       

      しかし僕が訳すようには訳せないはずだと、そう確信する瞬間があるんです。かけがえがないというふうに、自分では感じちゃうんですよね。一種の幻想なんだけど。」

       

      で、何を言いたいかというと、このテキスト=翻訳の対象となる本を生産家やメーカー、翻訳者をその生産家や商品に感動してそれを紹介したいと思っている自分に置き換えてみる。すると、いっしょにしちゃうのはおこがましいけど、僕にも同じように感じられるときがあります。

       

      これはムジカの堀江さんがスリランカのホテルで。

       

      大阪へ出張するたびにムジカティへお邪魔して、紅茶やワインを飲みながら堀江さんにスリランカの紅茶を日本へ個人輸入するようになった経緯や、子どもの頃リプトンの青缶を買ってくるようおつかいにいかされた、そんなエピソードを聞いているとき。

       

      スリランカの茶園

       

      35年間無農薬無化学肥料で梅作りをしている龍神梅の寒川さんご夫妻が10年かけて山=土が肥沃に変わったと話されたとき。有明海で視界に収まらないほどの広い海苔の養殖風景を目にしたとき。いわきからブラジルへ渡り、世界中に評価される珈琲をつくった下坂さんの体験談に耳をかたむけたとき。

       

      そういう話、ひとに出合い、こころが充たされ、胸がいっぱいになると・・・自分だからこそ伝えられるメッセージがあるように思ってしまうのです。

      2017.10.26 Thursday

      再来店を促す魅力・・専門店がつくる街

      0

        銀座、吉祥寺、神保町が個人的にひいきにしている街です。歩いて時間を過ごすことが楽しい街には、その魅力を支える専門店があると思う。そういうことを、この間久しぶりに半日ぶらついた神保町で感じました。

         

        ささまという和菓子屋さんはお茶席用のお菓子が専門で、年間を通して変わらない商品は最中と羊羹。小ぶりの最中を歩きながらほおばるとなめらかで上品できめ細かい味わい。あえていったら伊勢の赤福のあんこをもっと濃くしたような印象でした。あんまりうまいので、夕方もう一度寄ったくらい。

         

        お昼を食べたカーマというインドカレーのお店も、素晴らしかった。小麦を使わず、スパイスで風味を出す(のかな?)から、香りがあって、でもからだが包まれるような優しい味がします。

         

        その後TAKANOで飲んだ紅茶も、伯剌西爾で感動した珈琲も、いずれもある水準をこえたおいしさなのは明らかだと思うけど、それだけじゃなくて、何だろうこの味は、この香りは、と?が生まれ、気にかかり、そのためにまた足を運びたくなる。

         

        もちろん、そうなるためにはメインディッシュばかりでなく、接客や居心地の良さなんかも伴っているわけですよね。で、とにかく、そんなふうに再来店を促す魅力を持った店こそが、専門店といえるのかなあ。とひと月遅れの夏休みを満喫しながら思ったものでした。

        インドカレーカーマのキーマカレーです。

        Calendar
            123
        45678910
        11121314151617
        18192021222324
        25262728293031
        << October 2020 >>
        高木園Webサイトはこちら
        www.takagien.co.jp
        Selected Entries
        Categories
        Archives
        Recent Comment
        Links
        Profile
        Search this site.
        Others
        Mobile
        qrcode
        Powered by
        30days Album
        無料ブログ作成サービス JUGEM