2019.06.19 Wednesday

冷茶から入ってお茶好きに

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    先日、来店されたお客様が、くき茶と煎茶をお求めになられたので、「ブレンドされるんですか」と聞いたら、「くき茶は冷茶用で、煎茶はふつうにお湯で淹れています」と。

     

    最近は、NHKなどでもスウェーデン出身の日本茶インストラクターの方が、冷茶のおいしい淹れ方をレクチャーしたりして、ちょっとしたブームになっていますが、こちらのお家では、お子さんたちが小学生の頃から、麦茶をつくるようにして冷茶をつくり、それをお茶は渋くて苦いから飲まないでいた息子さんがとても気に入り、なんでもやわらかな甘みを評して「とてもフルーティだね」といったそうな。

     

    以来、一年を通して冷茶は欠かせない飲み物となっているそうです。やがてお湯で淹れる、冷茶に比べればいくぶん苦渋味をともなうお茶も口にするようになり、いまではそのお子さんもすっかり成人してお茶は大好きなんだと。

     

    これは冷茶の写真じゃないですけど。

     

    冷茶が苦み渋みが少なくて飲みやすいのは、苦み渋みの主成分であるカフェインやカテキンの溶け出し方がお湯の温度に比例するから。一方で甘み成分のアミノ酸はお湯の温度と関係なくおなじように溶け出すから。

     

    だから湯温が高いほど苦み渋みが勝った味になり、お湯が冷めるほど、苦み渋みが抑えられ、ほどよく冷ました70度から80度の間くらいだと甘み・渋み・苦みがバランス良く溶け出し、さらに水で淹れれば、甘みが強調された味となります。

     

    ということで小さなお子さんには飲みやすい冷茶から飲ませて、やがてお湯で淹れるお茶のおいしさを、というアプローチは素晴らしいと思いました。と同時に、自分も含めて、われわれ専門店がもっと積極的にこうした奨め方を発信していく必要も感じました。

     

    ペットボトルはおいしくない(そうでないのもあると思う)なんて言っているより、このお母さんのように、子どもさんにもよろこばれる淹れ方、飲み方を工夫することが大事ですよね、本当に。まいったなあ。

     

    2019.05.08 Wednesday

    ジャンルをまたいだ味覚のグループ

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      あまり厳密でなくても、たとえば、ほどよいコクがあって、わずかのキレがあって、つよいインパクトはないけれど飽きの来ない味のグループ(と言うと何だかビールみたいですが)。この仲間は、緑茶の「やぶきた」、紅茶のセイロンティ「ディンブラ」、烏龍茶の「鉄観音」、コーヒーの「イルガチャフェ・モカ」あたり。

       

      で、それがなんていうか、多くの日本人の味覚にいちばんフィットする、受け入れられやすい味のように思います。和食のテイストにしても、桜の花の淡いピンクの美しさにしても、私たちは、強いパンチのあるものよりは、少し抑えた加減、そういうものになじみやすいみたい。

       

      今年は桜の見頃が寒かったので、比較的長く愉しむことができましたが、特別な名所に行かなくても、公園でも道端でも、遠くに見える山に咲く桜も、毎日のように見ることができて、その美しさにどうしてこんなに充たされるのだろう、と思ったものです。私たちの身体の中に太古から培われ受け継がれてきた感受性がそう感じさせるのでしょうか。

       

      ところで、味覚のグループとしてもうひとつあげると、まろやかでパンチもあって、渋みがない。その結果、全体にふくらみのあるまあるい味というイメージが、緑茶なら「ゆたかみどり」、紅茶なら「アッサム」、烏龍茶なら「黄金桂」、コーヒーだと「コロンビアのサンアグスティン」あたりでしょうか。

       

      アッサムオレンジペコーはおいしいですよ。

      赤ワインをジャンルとして加えると、こちらのグループに「メルロー」というやわらかいブドウ品種が、前のグループに「カベルネ・ソーヴィニヨン」かなあ。こっちを好きな人もたくさんいると思うなあ。

      2019.05.05 Sunday

      失敗しないお茶の買い方提案

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        最近は以前ほど見かけなくなったけど、全国の蔵元の日本酒をたくさん取りそろえている酒屋さんでは、商品の説明をするPOPのひとつとして、香りやコク、まろやかさ、などお酒の特徴を伝える指標を数値化してそれを結んだ図形で描くものがありました。

         

        星のような形になったり、楕円に近くなったりして、イメージとしてそのお酒の魅力が捕まえやすいように感じましたね。で、これを緑茶でやっているところもあったけど、同じように紅茶や烏龍茶、コーヒーにもあてはめてみたら、その図形の形から比較的近い嗜好性というものがジャンルを超えて把握できるんじゃないかなあ、と。

         

        自分もそうですけど、緑茶も紅茶も烏龍茶もコーヒーもどれもおなじくらいに飲んでいる。そういうひとは少なくて、いずれかに、あるいはせいぜい二つくらい(緑茶と烏龍茶とか、紅茶とコーヒーとか)をふだんは楽しんでいる方が多いような気がします。

         

        だから、日常的にあまり飲んでいないジャンルに手を出すのはつい慎重になるし、レストランでのメニュー選びじゃないけれど、失敗したくないからつい、同じものばかり選んでしまう。

         

        でも、そんなとき、こういったコーヒーが好きな人は、こんな緑茶や烏龍茶がしっくりくると思う。そんな提案があったら、試してみようかと思うでしょう。また、それが先に書いたように、ジャンルを超えて共通する味覚の特徴をもったものであれば、そのひとにとって気に入る可能性が高いはず。まあ、そうですよね。

         

        私どもの店でも、緑茶、紅茶、烏龍茶、コーヒーとそれぞれのジャンルの商品を5アイテム以上は扱っているのですが、10年以上も前からいま申しあげたような考えをもちながら、POPにしたり、スタッフが共有する商品知識として、あるいはHPでのご紹介においても、できておらずお恥ずかしい限りです。それを遅まきながら、実行していこうと思います。

         

        5月2日は八十八夜でしたね。今年の新茶は今の

        ところ鹿児島茶の出来が良いみたいです。

         

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