2019.06.27 Thursday

セイロンブレンドの傑作に感動

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    朝はもっぱら紅茶で、お湯を沸かし、小さいな気泡がいくつかできてきたら、温めておいたティポットに紅茶を入れて、お湯を差し、蓋をしてティーコジーをかぶせる。

     

    この保温のためのティコジーをするのとしないのとでは、紅茶の冷め方だけでなく味にも影響があるそうです。ゆっくりさめるのとどんどんさめていくのでは苦み渋み成分の溶け出し方がちがうんだと。

     

    ところで、紅茶は100gくらいずつを産地を変えて飲んでいるので、だいたい2週間くらいはおなじのを飲んでいる。だから毎日おなじ味と香りが楽しめそうなものですが、そこにいわゆるがさつな性格というものが現れるのか、ほどほどにおいしかったり、ほとんど香りが立たなかったり、かと思うと、びっくりするくらい味も香りも素晴らしい時があります。

     

     

    これではとても喫茶店のようにお金をもらえないな、と思うのですが。で、昨日も、ラブリー・アフタヌーンというセイロンティを飲んでいたら、あんまりうまいのでおもわず声を上げてしまったくらい。

     

    この紅茶はディンブラというセイロンティがベースで、ソフトで女性的な味わいがします。日本の軟水との相性も良く、日本の紅茶専門店が値頃で美味しい紅茶として紹介することも多い。このディンブラに、ウバというおなじセイロンティでありながら、サロメチールのようなメンソールのような香りをもつ紅茶をほどよくブレンドしています。

     

    ウバは、インドのダージリン、中国のキーマンとともに世界三大紅茶にかぞえられる紅茶ですが、そのウバの魅力がもっともよく発揮されたベストシーズンの茶葉をつかっています。その贅沢なブレンドがちゃんとおいしくはいるとどうなるか。

     

    ソフトでおだやかなディンブラの味わいにキリッとしたウバの上品な渋みとコクが加わり、飲みやすいとは言ってもどちらかといえば平板だったディンブラの味にアクセントができて、立体的なおいしさになります。さらに、ベストシーズンのウバのもつメンソールのような香りがその味をさらに引き立てる。

     

    こういうのをキャラクター(性格)が立っているというのかもしれませんが、とにかくドンピシャリのおいしさに感動してしまいました。

    2019.06.19 Wednesday

    冷茶から入ってお茶好きに

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      先日、来店されたお客様が、くき茶と煎茶をお求めになられたので、「ブレンドされるんですか」と聞いたら、「くき茶は冷茶用で、煎茶はふつうにお湯で淹れています」と。

       

      最近は、NHKなどでもスウェーデン出身の日本茶インストラクターの方が、冷茶のおいしい淹れ方をレクチャーしたりして、ちょっとしたブームになっていますが、こちらのお家では、お子さんたちが小学生の頃から、麦茶をつくるようにして冷茶をつくり、それをお茶は渋くて苦いから飲まないでいた息子さんがとても気に入り、なんでもやわらかな甘みを評して「とてもフルーティだね」といったそうな。

       

      以来、一年を通して冷茶は欠かせない飲み物となっているそうです。やがてお湯で淹れる、冷茶に比べればいくぶん苦渋味をともなうお茶も口にするようになり、いまではそのお子さんもすっかり成人してお茶は大好きなんだと。

       

      これは冷茶の写真じゃないですけど。

       

      冷茶が苦み渋みが少なくて飲みやすいのは、苦み渋みの主成分であるカフェインやカテキンの溶け出し方がお湯の温度に比例するから。一方で甘み成分のアミノ酸はお湯の温度と関係なくおなじように溶け出すから。

       

      だから湯温が高いほど苦み渋みが勝った味になり、お湯が冷めるほど、苦み渋みが抑えられ、ほどよく冷ました70度から80度の間くらいだと甘み・渋み・苦みがバランス良く溶け出し、さらに水で淹れれば、甘みが強調された味となります。

       

      ということで小さなお子さんには飲みやすい冷茶から飲ませて、やがてお湯で淹れるお茶のおいしさを、というアプローチは素晴らしいと思いました。と同時に、自分も含めて、われわれ専門店がもっと積極的にこうした奨め方を発信していく必要も感じました。

       

      ペットボトルはおいしくない(そうでないのもあると思う)なんて言っているより、このお母さんのように、子どもさんにもよろこばれる淹れ方、飲み方を工夫することが大事ですよね、本当に。まいったなあ。

       

      くき茶はいわき市内ヨークベニマル各店、または高木園店舗にてご購入いただけます。

      お近くの店舗でお求めください。

      2019.05.08 Wednesday

      ジャンルをまたいだ味覚のグループ

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        あまり厳密でなくても、たとえば、ほどよいコクがあって、わずかのキレがあって、つよいインパクトはないけれど飽きの来ない味のグループ(と言うと何だかビールみたいですが)。この仲間は、緑茶の「やぶきた」、紅茶のセイロンティ「ディンブラ」、烏龍茶の「鉄観音」、コーヒーの「イルガチャフェ・モカ」あたり。

         

        で、それがなんていうか、多くの日本人の味覚にいちばんフィットする、受け入れられやすい味のように思います。和食のテイストにしても、桜の花の淡いピンクの美しさにしても、私たちは、強いパンチのあるものよりは、少し抑えた加減、そういうものになじみやすいみたい。

         

        今年は桜の見頃が寒かったので、比較的長く愉しむことができましたが、特別な名所に行かなくても、公園でも道端でも、遠くに見える山に咲く桜も、毎日のように見ることができて、その美しさにどうしてこんなに充たされるのだろう、と思ったものです。私たちの身体の中に太古から培われ受け継がれてきた感受性がそう感じさせるのでしょうか。

         

        ところで、味覚のグループとしてもうひとつあげると、まろやかでパンチもあって、渋みがない。その結果、全体にふくらみのあるまあるい味というイメージが、緑茶なら「ゆたかみどり」、紅茶なら「アッサム」、烏龍茶なら「黄金桂」、コーヒーだと「コロンビアのサンアグスティン」あたりでしょうか。

         

        アッサムオレンジペコーはおいしいですよ。

        赤ワインをジャンルとして加えると、こちらのグループに「メルロー」というやわらかいブドウ品種が、前のグループに「カベルネ・ソーヴィニヨン」かなあ。こっちを好きな人もたくさんいると思うなあ。

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